飛行機の窓から地球を眺めていて感じたこと。

我々は、自然界のパターンを自己組織化現象として説明し、そこに美しさを見いだす。
しかし、自然そのものはパターンを認識しているわけでも、何かを「組織化」しているわけでもない。自然そのものは自らの美しさを知らない。
自然の美しさは、観測者である我々人間の側に属する概念である。
自然の美しさが失われようとも、自然は何も失わない。
人間が、自然の美しさを失うだけである。

自然は、もしかしたら人間の観測技術の及ばないところで、人間の想像のつかないような「美しさ」を見せているのかも知れない。それは、我々が目にしている自然の美しさが失われてしまった後も、存在し続けるだろう。