2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生きていると必ず物語が作られる

日々経験する無限の出来事の断片を事後的に振り返って拾い集め、そこに文脈を発見(というより発明)し、私は確かに意味のある生を生きてきたのだと再確認する。 それどころか、「そのような過去の再確認をするために」、わざわざ特定の未来を選択しさえする…

悪い奴をいい奴に改心させるのが成功だという神話

にとらわれている人が多いのだろう。これは3つの点で間違っている。 1)心の持ちようの問題ではない。悪い奴が悪い奴として安定的に存在しうる仕組みの問題なのだ。 2)何が悪いかいいかを自分(だけ)は見極められると思っている。ありえない。 3)悪い…

「愚かさに対する怒り」にどう向き合うか

専門家と称する人間、権威ある立場にある人間が、他ならぬ彼らの専門分野で露呈する「愚かさ」に対しては、単なる誤りの指摘を越えて、「怒り」に似た感情を覚えることがある。 彼らに指導される多数の人間や社会全体に大きな影響力を与える立場にありながら…

人前に出ると言うことは

看板として自分をどう見せるかと言うことだ。 あまりにも看板の表面(=他人の視線が向く部分)にリソースを集中させるために、それ以外の部分ががらんどうになってしまうことがある。 でも多分、これは、何かが間違っている。

力という概念

力とは、F=ma という式からも分かるとおり、「変化」の別名である。 変化によって力が定義されるのであり、変化の原因が力なのではない。 力は常に、事後的に見いだされるのである。 私たちはただただ、無節操に、無秩序に繰り広げられる日々の雑事を眺めな…

ある事柄に関して「価値」を実感した経験がない人間は、

その事柄に関する選択を、極めて軽率に行う。 何をどう選ぼうと、どのみち価値など得られるはずがないと思っているからだ。 一方その事柄に関して、他者から特定の「価値」を根拠に特定の選択を薦められると、手のひらを返したように慎重になる。 これは一見…

謝罪の心得

自らの心を鎮め、整理して、「よし、これならできる」と思った最初のタイミングで謝罪をしないこと。時に相手は、こちらの謝罪を、自分の主張やこちらへの批判を受け入れる準備が出来た(すくなくとも反論してくる意思はない)証として解釈するので、堰を切…