見果てぬ夢を

それと知らずに見続けることは幸福か。
もし幸福だとしたら、社会がそれを個人に見せ続けることは善であるか。

『思考のフロンティア 教育』(広田照幸著)

教育分野の評論としてはかなり優れた内容だと思うが、それでもページをめくる毎に疑問があふれかえる。
結局、「自由とは何か」「平等とは何か」「生きるに値する社会とは何か」「人間という「自分の意志で生まれてきた訳ではない存在」は、社会からいかに扱われるべきか」というあまりにも重く、根源的な問いに立ち戻らざるを得ない。