ある選択を批判するということ

ある選択を批判するとき、その選択のデメリットのみに焦点が当てられ、メリットの方には関心が払われないだけではなく、それ以外にそもそもどのような選択が(現実的に)ありうるのか、それ以外の選択がどのような帰結をもたらすのかについて、全く無関心であることが多いのは、極めて不思議なことである。
更に言えば、その選択を行わざるをえない状況をつくった「原因」が過去の第三者にあるとき、その選択のデメリットの責任を誰に帰するのかについて、非常に議論が混乱していると思う。