プロレス、マッチポンプ、空気の読み合い

あるコミュニティにおいては、言論はプロレスだ。
問題を解決することではなく、永遠に議論を続けることが飯の種となっている。

問題を起こしては、中途半端な提案を出し、そこから生まれた問題を再び論じる。
そこには経済の本質とでも言うべき、マッチポンプがある。
何かがリアルに見えて、その熱が冷めるまでの時間差こそが、価値なのだ。

このコミュニティにおいては、空気の読み合いが何より大切だ。
真剣な振り、当事者である振り、進歩している振り、批判精神を持っている振り、自己を相対化できている振り。
このルールからの逸脱は、コミュニティとの決別を意味する。

だが、心配するには及ばない。
世界はコミュニティによって覆い尽くされているのだから。
私たちはいつでもどこでも、何らかの形で、誰かによって迎えられ、誰かによって意味づけられる。
安心して欲しい。